練習用ゲームファイルをダウンロード
練習用ゲームファイルは今回のRGSSの改造結果を確認するのに適した状態で保存しています。
また、改造する場所をわかりやすくするため、スクリプトエディタに☆マークをつけています。
いきなり自分の作成しているゲームのスクリプトを書き換えるのは、バックアップ等が面倒だと思うのでこちらを使ってください。
練習用ゲームファイル01
※11/08より「はじめる前の注意事項」というテキストファイルを入れました。
すでにダウンロードしている人はこちらからお読みください(任意)。
ダウンロードの方法
「練習用ゲームファイル01」をクリックすると、ファイルのダウンロードという画面が出てくるので、下の左から2番目にある「保存(S)」を選んで好きな場所に保存してください。
保存した場所に"RPG-sankou_rgss_sample01"というファイルがあるので、ダブルクリックしてください。
後は、RPGツクールXPから、そのプロジェクトを起動してください。
まずはいたずらしよう!
とりあえず一番最初なので、ちょっといたずらをしてみようと思います。
これを見てください。
歩数表示がこのサイトの宣伝になってますね。
一番簡単なこれから、ウィンドウの改造を始めましょう。
Lesson1 歩数表示の変更(改造場所の確認)
RGSSの改造の基本はどこを改造するかを考えることです。
今回は歩数表示を変更するので、歩数に関係あるものを改造すればいいのです。
スクリプトエディタを開いてください。いくつかに☆がついてますね。
Window_Steps …なんとも怪しげな…いかにも歩数に関係ありそうです。
とりあえず、開いてみましょう。
親切にもきちんと書いてありますね。よかった、よかった。
Lesson2 歩数表示の変更(リテラルを覚える)
あ〜、そこの君!いきなり知らない言葉が出てきたからって、ブラウザの「戻る」ボタン押しちゃダメ!
リテラルなんて、普段使わない言葉ですよね?
さぁ、調べましょう。
スクリプトエディタの下のほうに、ヘルプがあるのでそれを使いましょう。
「目次」→「RGSSリファレンス」→「Rubyの文法」→… あった!「リテラル」だ。
早速中をざっと見てみましょう。
(・−・) さっぱりわかりませんね。
しかし、よく見るといくつかの発見があります。
一番最初に書いてある文章をよく読んでください。そうです、プログラムに書ける値がリテラルなんです。
さらに、上の方をよく見ると、「文字列リテラル」なるものがあるらしい。
文字列リテラルの一番最初の一行をみると、'や"で囲まれた文章が文字列リテラルらしいということがわかります。とりあえず、これだけのことがわかればOKです。
ヘルプを閉じましょう。
さて、スクリプトエディタに戻ってください。調べたからには、どこかしらに出てくるはずです。
発見できましたね。"歩数"を書き換えると、メニュー画面も変わりそうですね。
早速書き換えたいのですが、ちょっと待ってください。
いきなり書き換えても大丈夫ですか?万が一違った場合100%元の形に戻せますか?
これくらいの短い文章であれば、元に戻すのは簡単ですが、プログラムが長くばれば、すべてを覚え切れません。まずは、バックアップをとりましょう。
Lesson3 簡易バックアップとマーキング
はじめに断っておきますが、「簡易バックアップ」と「マーキング」は管理人が勝手につけた名前です。他のサイト、書籍等では通用しないのでご注意ください。
簡易バックアップ
簡易バックアップの完成形です。
やり方
1.元のスクリプトをコピーする。
2.改行して、次の行に元のスクリプトを貼り付ける。(下の行のスクリプトを消さないように注意!)
3.元のスクリプトに#をつけて、コメントにする。
※#のつけ方→Shift + 3
マーキング
マーキングの完成形です
やり方
改造する行の前に「#○行変更。マーキング」と書く。(○は変更する行数)
マーキングの意味
とりあえず、Ctrl と Shift と F を同時に押してください。検索窓が出てきます。
マーキングで検索してみましょう。今回改造する場所が結果として出てきます。
マーキングの利点は後でどこを改造したかが、1回の検索でわかることです。
便利なのでぜひ利用しましょう。
Lesson4 書き換え
さて、バックアップも終わったことだし、文字を書き換えてみましょう。
えっ?自分のサイトを宣伝するなっだって?
まぁ、お気に召さない人は、お好きな言葉に直してくださって結構です。
特に思いつかない人は、好きな人や彼氏、彼女の名前…。
書き換えが終わったら、確認してみましょう。
スクリプトエディタはOKをクリックして終わらせてくださいね。
キャンセルをクリックすると、今までの苦労が水の泡になります。
テストプレーをして、メニューの歩数表示のところに次のような画面が出れば成功です。
思い通りに行きましたか?
失敗した人は以下のことを確認しましょう。
・スクリプトエディタをキャンセルで終わらせていないか?
→エディタを開いてみて、書き換える前のものになっていたら、キャンセルで終わらせています。
・「SyntaxErrorが発生しました」と表示された場合、間違って"か)を消してしまった可能性が高いです。
→エディタを開いて、バックアップを元に、"や)を付け足しましょう。
※Syntaxを英語の辞書で調べると「文法」という意味であることがわかります。つまり、Rubyの文法が間違っていたということです。
※self.contents.draw_text についてはいずれ説明します。とりあえずこれが、文字を表示させているということだけわかればOKです。先に知りたい人は、「ヘルプ」→「RGSSリファレンス」→「ゲームライブラリ」→「RGSS組み込みクラス」→「Bitmap」の下の方に載っていますので自分で確認してください。
Lesson5 下も書き換える
次は数値自体も書き換えたいと思います。
26行目を簡易バックアップとマーキングしてください。
$game_party.steps.to_s が歩数を保存しているものです。
よく調べた結果「保存しているもの」という発言には語弊があるような気がしました。「歩数を保存しているのは、@stepsという変数で、$game_party.steps.to_s で@stepsを文字列リテラルとして呼び出している。」のが正しいのかなと思います。←これもちょっと違うけど、とりあえず今は勘弁してください。
どちらにせよ、容赦なく消して好きな言葉に書き換えてかまいません。
※歩数を表示させている部分を書き換えているだけなので、歩数のカウント自体はずっとされています。イベントで変数に歩数を代入するのも問題なく使えます。
※一番最後の数字が2→0になっているのは、表示位置を変更するためです。詳しくは、「ヘルプ」→「RGSSリファレンス」→「ゲームライブラリ」→「RGSS組み込みクラス」→「Bitmap」の下の方に載っていますので自分で確認してください。
テストプレーをして、メニューの歩数表示のところに次のような画面が出れば成功です。
失敗した人は、先ほどと同じことを確認しましょう。
成功したら、「まずはいたずらしよう!」は終了です。お疲れ様でした。
まとめ
Window_Stepsを変えると歩数の表示を変更することが出来る。
文字列リテラルとは'や"で囲まれた文字列。プログラムに直接記述できる。
SyntaxErrorは文法を間違えると出てくる。
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